政治・経済

高ボッチのキャンプ場利用好調続く アウトドアブーム背景 塩尻

平日のオートサイトでゆったりと過ごすソロキャンパー

 塩尻市が高ボッチ高原に設けているキャンプ場の利用が本年度も好調だ。アウトドアブームや、高ボッチが取り上げられた人気アニメ「ゆるキャン△」の「聖地巡礼」によるにぎわいが続いており、市観光協会は約5000人が利用した昨年度と同水準の誘客を目指している。

 キャンプ場は高原管理棟「でいだらボッチ館」の周りにあり、車の乗り入れが可能なオートサイトが3区画、フリーサイトが15区画ある。4~5月には約370件の利用予約があった。新型コロナウイルス対策緩和により観光客の動きが分散したこともあり、前年より20件ほど少なかったものの、「おおむね好調なスタート」(市観光協会)となった。
 特にオートサイトは、連休シーズンや土日祝日だけでなく、混雑を避けるソロキャンパーらによって平日に予約が埋まることも珍しくない。今月初めの平日に滋賀県米原市から来た会社員・北村和大さん(25)は「ゆるキャンが好きなので有給休暇を取って来てみた。めちゃくちゃ景色がきれい」と笑顔を見せた。テントなど多くの道具を積み込んできたものの、夜は大雨で車中泊に。「天気の良い日にまた来たい」と話していた。
 市観光協会は、管理棟などで販売するオリジナルグッズの充実、各種体験企画の開発などを通じ、誘客や滞在時間の拡大を図っていく。鳥羽和久事務局長は「高ボッチの絶景や自然を、引き続き多くの人に味わってほしい」と話している。