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お茶壺道中 木曽路に華 奈良井宿で4年ぶり 時代行列70人が再現

宿場内をゆっくりと進むお茶壺道中の行列

 木曽漆器祭・奈良井宿場祭(実行委員会主催)2日目の3日、塩尻市奈良井宿で時代行列「お茶壺道中」が行われた。新型コロナウイルス禍をはさみ4年ぶりの開催で、江戸時代に将軍家に献上する宇治茶を、中山道を通って京都から江戸まで運んだ宇治採茶使の一行を再現した。

 地元住民や中学生、学生ら31人が茶道頭や茶坊主、警護武士などに扮した。茶壺をかごに載せ「下に、下に」の掛け声に合わせ、宿場内の約1・5キロを練り歩いた。同じお茶壺道中ゆかりの山梨県都留市の関係者40人も行列に参加した。沿道では観光客らが華やかな行列の様子を楽しんだ。
 娘巡礼役で参加した地元の楢川小中学校8年生・高谷愛加さん(13)は「コロナ禍ではイベントができず、寂しかった。4年ぶりに開催でき、お客さんもたくさん来てくれてうれしい」と話していた。