政治・経済

渋滞緩和へ一方通行解消 松本市が道路整備計画案

 松本市は、令和5~9年度の間に新設・改修する市道について定めた「第7次道路整備五箇年計画」の案をまとめた。中心市街地では、巾上など渋滞が指摘される交差点で付近の道路を拡幅するほか、複数の一方通行路を2車線に拡幅して車の流れを円滑にする。地元住民との合意形成により着実な整備を目指す。

 あがたの森通りの深志3交差点から約1キロ南の庄内町交差点までの一方通行路は、庄内町~本庄区間(630メートル)を拡幅して2車線化する。併せて、本庄交差点から西の一方通行路(180メートル)も2車線化し、鎌田方面と庄内・出川町方面を往来する車の流れを円滑化して中心街の交通分散を図る。
 松本城周辺では、広い歩道空間を備えた暫定2車線の「外堀大通り」を本年度中に整備するほか、観光客が往来する大名町通りを歩行者に魅力的な道路へと再整備する。こまくさ道路の蟻ケ崎高校交差点から西方の一方通行路も2車線化する。
 渋滞箇所の一つ、松本駅北西の巾上交差点では、女鳥羽川に架かる橋を改築して右折レーンを設け、先詰まりを解消する。同じ問題を抱える国道19号平田南交差点の西側でも、右折レーンや歩道などを設置するための道路拡幅に着手する。
 奈良井川西側では、県松本合同庁舎(島立)から南に延びる市道(合庁南線)の先線整備を本年度内に完了させ、周辺の月見橋の架け替えなどを進める。
 5箇年計画案には、松本駅東口のロータリー再編、村井駅舎の建て替え、波田駅周辺整備の各関連事業を含め30以上の路線が盛り込まれ、9年度までに完了しない事業も少なくない。市建設課は「投資効果が出るように、なるべく整備を進めていきたい」としている。計画案は意見公募を経て、9月末までに策定する。

連載・特集

もっと見る