逆さ御嶽 水田に映える 開田高原

水を張った田んぼに雄大な御嶽山が映り込む「逆さ御嶽」が、木曽町開田高原にお目見えしている。田植えの時季ならではの光景で、標高1000㍍を超える山里に遅い農繁期の訪れを告げる風物詩だ。
風がなく、晴れた日には特にきれいに見ることができる。早朝から青空が広がった31日、西野地区神田集落の森田邦雄さん(66)の水田には空と雲が映り込み、頂上までの尾根筋がくっきりと分かるほど鮮やかな鏡像が水面に浮かんだ。
森田さんは1日に田植えを予定し、逆さ御嶽は、苗が大きく育つまでしばらくは見ることができる。撮影スポットにもなっていて、森田さんは「カメラマンから『田植えはいつ?』とよく聞かれます」と笑っていた。