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御嶽海 9勝6敗で締め 復調の気配随所に

正代(左)を押し出しで破った御嶽海(読売)

 大相撲夏場所(東京・両国国技館)千秋楽の28日、上松町出身で西前頭6枚目の御嶽海(出羽海部屋)は、東小結・正代(時津風部屋)を押し出しで破った。13日目に7場所ぶりの勝ち越しを決めていた御嶽海は、力強く前に出る相撲で千秋楽に星を上乗せし、随所に復調の気配を感じさせた場所を9勝6敗で締めくくった。

 6場所連続で勝ち越しから遠ざかっていた御嶽海は今場所、上位との総当たり戦が臨めない地位まで下がった。2日目に、平成27(2015)年春場所での初土俵からの通算勝利数を400勝に乗せ、12日目には通算700回出場の節目を白星で飾った。先場所は10日目から6連敗と大きく崩れたが、今場所喫した連敗は1回と、悪い流れを引きずらなかった。勝ち越しを決めた13日目と千秋楽の2番いずれも三役格からの白星で、存在感も示した。
 御嶽海の母校・木曽青峰高校の同窓会副会長で、木曽相撲連盟の副会長も務める勝野誠吾さん(79)=大桑村須原=は、1年ぶりに勝ち越した今場所の御嶽海に目を細めつつ「まだまだやれる。満足はするな」と手厳しい。その一方で「故郷のみんなは応援している。もっと気合を入れて頑張ろう」と期待した。
 平幕上位が見込まれる名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付は6月26日に発表される。

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