舞台に立つ喜び 取り戻す 松本で公民館活動発表会 4年ぶり従来規模に

松本市公民館活動発表会ステージ部門(市教育委員会主催、実行委員会主管)が28日、同市中央1のMウイングで開かれた。市内公民館で活動する団体が成果発表する場として昭和53(1978)年に始まり、第45回を数える。昨年度までコロナ禍の影響もあって休止や縮小を余儀なくされたが、4年ぶりに従来の規模に戻り、21団体の参加者が舞台に立つ喜びをかみしめた。
舞踊、コーラス、三線、吟剣詩舞など多彩な団体が出場した。
安原地区公民館を拠点に障害のある人とない人がダンスを楽しむ「車いすダンス舞(まい)フレンズ」はサンバ調の「村まつり」や映画音楽「さんぽ」など5曲を踊った。ペアの一人が車いすを利用し、リズムに乗って滑らかに踊ると、会場に手拍子が響いた。出演した中村豊江さん=安曇野市=は「本番があると張り合いが違う。コロナ禍で発表機会が限られたがこれを機に本格的な活動を再開したい」と話していた。
コロナ禍の落ち着きを受け、実行委が各公民館で精力的に参加団体を募ったという。藤澤良彦実行委員長は「公民館でいかにバラエティー豊かな活動ができているかを感じ取って」と話していた。
松本手まり時計まつりの一環に位置づけ一部は27日に発表した。同発表会展示部門もあった。