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今年の夏は熱い! 東筑各地で夏祭り再開へ コロナ禍で4年ぶり

4年ぶりの内容を検討した朝日村のお夏まつり実行委員会

 今月上旬、新型コロナの感染症法の位置付けが季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行したことを受け、東筑摩郡内の各村で、夏祭りを4年ぶりに再開する動きが出ている。朝日村、山形村、筑北村では開催が決まった。麻績村では開催する方向で検討が進む。夏を彩る一大イベントだが、コロナ禍で中止が続いたことを一つのきっかけに、今後の祭りの内容や在り方を若い世代を交えて考えるところもある。

 朝日村の「お夏まつり」は、8月5日に村運動広場グラウンドで開かれる。伝統の朝日小唄や、お夏踊りで構成する「踊りの祭典」と「花火の祭典」を中心に催す。担い手不足や、長く中止が続いたことによる継承の難しさやなどから、キツネの伝承にちなんだ嫁入り行列・婚礼の儀の実施は見送るなど、一部の内容を絞った。実行委事務局の村教育委員会は「住民や帰省した人が楽しむと同時に、村で残したいものを継いでいく場にもしたい」とする。まつり研究会には本年度、新たなメンバーの中学生や村民が加わり、将来的な内容や方向性の検討を進めている。
 山形村の「夏祭り山形じゃんずら」は8月14日に村農業者トレーニングセンターグラウンドで開催予定だ。6月6日の実行委員会で詳細を検討する。新たに中高生、大学生の若い世代による祭りのワーキンググループを作り、将来に向けて楽しめる内容を考えていく。
 筑北村の「夏まつり筑北」は、7月29日に筑北小学校校庭・体育館で予定する。6月中旬まで出店者を募集している。事務局の村企画財政課は「新型コロナの5類移行や全国のイベント開催動向から判断した。にぎやかなイベントで交流人口が戻ることを期待している」とする。ただ、村民には高齢者も多いため、感染予防にも協力を求めていく。
 麻績村は8月5日にサマーナイトフェスティバルを開く方向で検討し、6月8日の実行委の会合で開催するかどうかを固める。
 生坂村は秋に村を挙げての「赤とんぼフェスティバル」があり、6月初めの観光協会総会で4年ぶりに開催するかどうかを話し合う。

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