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山雅ホーム戦で生坂のゼロカーボンPR サンアルで各種イベント

脱炭素先行地域選定後に初めて開かれたゼロカーボン推進プロジェクト会議

 環境省の「脱炭素先行地域」に選ばれた生坂村は23日、先月末の選定から初めてのゼロカーボン推進プロジェクト会議を村民会館で開いた。クラブとして脱炭素に取り組む共同提案者のサッカー松本山雅FC(松本市)は会議で、6月17日のホーム讃岐戦を「ゼロカーボンチャレンジマッチ」とすると発表した。当日は試合会場のサンプロアルウィン(松本市)で各種イベントを行うほか、村を出発点としたシャトルバスの特別運行を行い、村が令和12(2030)年までに二酸化炭素排出実質ゼロを目指す取り組みを広くPRする。

 山雅によると、バスは上生坂の道の駅いくさかの郷を出発点に、安曇野市明科の飲食店・ふるさと亭小倉沢、安曇野市役所を経由し、サンプロアルウィンへ向かう予約制(25日午後1時~)の無料往復便となる。安曇野市も今年3月に「ゼロカーボンシティ」を宣言している。
 サンアルでは、村の脱炭素事業や特産品などをPRするブースを出展する予定。山雅もバス利用の二酸化炭素排出抑制など脱炭素がより身近に感じられる展示などを計画する。
 村は近く共同提案者とともに村内に地域エネルギー会社を立ち上げ各種事業を進める。7月には村民に脱炭素の意義や生活・家計に与える利点をより具体的に説明する方針だ。山雅とのPR連携が、中山間地域ならではの脱炭素がモデル事業として村内外に波及することも期待している。