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盛り上がれ木曽漆器祭・奈良井宿場祭 来月2~4日

6月2日に始まる木曽漆器祭・奈良井宿場祭をPRするポスター

 塩尻市楢川地区の初夏を彩る催し「第54回木曽漆器祭・奈良井宿場祭」(実行委員会主催)が6月2~4日の3日間、木曽平沢や奈良井宿で開かれる。新型コロナウイルス禍で中止になっていた時代行列「お茶壺道中」が4年ぶりに復活する。

 2日は午前10時~午後4時、3日は午前9時~午後5時、4日は午前9時~午後3時に開く。
 多彩な企画が行われるのは3日で、お茶壺道中は同日正午から奈良井宿で、中山道を通り、徳川将軍家に献上するお茶を京都から江戸まで運んだ宇治採茶使を再現する。参列人数は例年より少ない30人程度となる見通しだが、宿場が華やかな雰囲気に包まれる。楢川小中学校では午前に子供が運営するカフェも開かれる。
 木曽平沢を中心に期間を通して開く「木曽漆器・大漆器市」は漆器店約80店が、伝統工芸士の名品のほか掘り出し物を販売する。ラーメンやピザのキッチンカーが出店し、市内外のクラフト作家が水引アクセサリーや和小物雑貨を並べる。市特産ワインなどが当たるスタンプラリー企画もある。
 無料シャトルバスは2~4日に運行するが、2日と4日は楢川公民館と木曽くらしの工芸館の間の往復のみ。実行委事務局の市産業政策課担当者は「コロナ禍前に戻りつつあり、漆器に触れ街中の雰囲気も楽しんでもらえたら」と話す。問い合わせは同課(電話0263・52・0280)へ。