教育・子育て

塩尻の片丘小 校歌が二部合唱に 150周年記念で編曲

二部合唱の校歌を披露する波田少年少女合唱団

 今年で開校150周年を迎える塩尻市の片丘小学校(山本直佳校長)は、記念事業として校歌を二部合唱(ソプラノ、アルト)で歌えるようにした。児童たちは練習に励み、秋の開校式典で美しいハーモニーを響かせる。

 このほど同校で音源録音があり、地元住民に公開した。同校の学力講師・岩下史弥さんが音楽監督を務め、片丘小の児童3人が所属する「波田少年少女合唱団」(松本市)が登場し、二部合唱を披露した。
 校歌は作詞を国文学者の西尾実さんが、作曲を作曲家の芥川也寸志さんが手掛けた。3番まであり、1、2番の歌詞には身近な高ボッチや遠望できる北アルプスが登場する。3番にはゆったりとしたリズムに変わり「力をあわせ うちたてよう 世界の平和」との歌詞もあり、二部合唱によって特に3番の壮大な歌詞が際立った。
 今後は音源を使って練習を重ね、1~3年生はソプラノを、4~6年生はソプラノとアルトを歌えるようにする。公開録音であいさつした山本校長は、ハーモニーや学校と同じように、校歌も一人一人の「その人らしさ」が重なり合い、新しい世界を創り出していくと、二部合唱にした理由を語り、「次の100年後、200年後に歌い継いでいきたい」と述べた。
 二部合唱にするため編曲を担当した音楽家・唐沢史比古さんも録音に駆け付け「偉大な作詞、作曲者の2人に依頼をした地元の人たちは素晴らしい。熱意があった」と話していた。