政治・経済

山形・議会改革 村民と共に

特別委員会の分科会で議会改革について話し合う議員たち

 山形村議会は、議会活性化や議員のなり手不足解消に向けた議会改革の一環で、20、21日に村民と議員の交流会を初めて開く。現職全12人が無投票当選し顔ぶれが変わらなかった昨年の村議選を機に議会改革の特別委員会を設置していた。交流でさまざまな住民の声を聞き、議会活動も発信する。新たな試みで、村民が議会傍聴などをして議会への意見を寄せる「議会モニター」の募集も始めた。

 20日は午後5時半から村農業者トレーニングセンターで開く。21日は午後1時半から村保健福祉センターいちいの里で開き、託児も受け付ける。子育て世代、農業者など幅広い人が参加できるよう開催時間帯を分けた。
 いずれも1時間程度で、参加者に自由に意見を出してもらう。内容は生活で困っていること、村や議会への要望・提案など何でもいいという。百瀬章議長は「幅広い世代の声が反映されることで村づくりも活性化する。議会・議員活動に注目してもらうきっかけにもなれば」と話す。
 特別委員会は三つの分科会で検討を深め、議会モニターの導入、村議会一般質問の動画公開(6月定例会から)などを始める。委員長の新居禎三副議長は「政治や選挙への関心の低さは大きな課題。近隣自治体の議会の取り組みも参考に、試行錯誤しながら改革を進めている」とし、「交流で多様な意見を聞き、『言っても変わらない』ではなく『言えば何とかなるかも』という雰囲気をつくっていきたい」と話している。
 交流会やモニターに関する問い合わせは議会事務局(電話0263・98・3111)へ。モニター募集の詳細や申請書は村ホームページで公開している。