教育・子育て

麻績小と筑北中 学校長入れ替え初研修

初の入れ替え研修で麻績小学校の授業を参観する筑北中の臼井校長

 麻績村の麻績小学校(伊藤尊夫校長)と筑北中学校(臼井伸明校長)で11日、両校の校長が互いに学校訪問して授業の様子などを参観する「学校長入れ替え研修」が行われた。村内の小・中学校でより一貫性ある教育につなげようと初めて企画。普段は見ることが少ないそれぞれの学習現場をつぶさに観察して相互理解を深めた。

 両校長は午前中に各学年の授業を参観し、給食も児童・生徒と共にした。うち麻績小を訪問した臼井校長は、体育の授業に元気に取り組む児童やタブレット端末を使いグループ学習に取り組む児童たちを観察し、声を掛けるなどしていた。午後は筑北中で小・中合同職員会があり、10月に初の小・中合同音楽会を催すことを確認したほか、運動会やクリスマス会など子供たちが幅広く連携し合う構想などを意見交換した。
 麻績村では昨年度、麻績保育園の園児たちが散歩中に筑北中に立ち寄る交流も始まり、4月からは筑北中の理科教諭が麻績小へ定期的に訪れ3~4年生に理科を教える試みも行われている。今後、入れ替え研修を教頭や一般教諭に広げることも検討しており相互理解をより深めたいという。
 麻績村出身で筑北中赴任3年目となる臼井校長は「教諭たちが互いに理解し合い交流に意欲的になれば、子供たちも意欲的に変われる」とし「保・小・中が積極的に関わり合う「よい雰囲気」づくりに、地域・保護者も巻き込んで継続的に取り組めれば」と語る。