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華松煙火の上條僚士さん 大曲新作花火大会で優秀賞と特別賞

優秀賞と特別賞のトロフィーを持つ上條僚士さん

 松本市島内の華松煙火(上條博人社長)の上條僚士さん(32)はこのほど、秋田県大仙市で開かれた「大曲の花火 新作花火コレクション2023」で優秀賞と特別賞を受けた。全国から選ばれた若手花火作家20人が自信作を競う大会での入賞を喜び、今後の作品作りに意欲を見せている。

 大会は、同心円状に真円を描く菊型花火の「芯入割物」と、「新作花火」の2部門で技術を競い合った。僚士さんは新作花火部門で第3位の優秀賞を受けたのに加え、2部門の総合評価で特別賞の日本煙火協会会長賞にも選ばれた。
 僚士さんの新作花火は「点→点、内→外」をテーマに掲げた。花火が流れ星のように点から点に移動したり、W字のような軌道を描いたりする作品で「はっきりと明るい色の変化と移動を心掛けた」という。
 僚士さんは上條社長の長男で、花火製造を始めて10年ほどになる。僚士さんは「花火には特別な力、見ていると幸せになる力がある。伝統を守りつつチャレンジ精神を持ち、よりよい花火を作っていきたい」と語っている。