地域の話題

城下町 時代は巡る 松本で建築家とまち歩き 歴史刻む建物・風景

建築家らの案内でまち歩きを楽しんだ参加者ら

 水や工芸、歴史に着目しながらまち歩きを楽しむ「建築家と巡る城下町みずのタイムトラベル」が6日、松本市中心市街地で開かれた。月間イベント「工芸の五月」の人気企画で市民ら14人が参加。城下町の親町の一つで、当時の町割りが残る善光寺街道沿いの東町周辺を歩いてまちの特色に理解を深めた。

 町に詳しい建築家らが案内した。江戸時代に旅籠が並んだ東町と、花柳街としてにぎわった下横田町(裏町)や職人町の上横田町を巡り、周辺の寺院や城下町の境界となっていた水路なども訪れた。
 裏町では料亭跡地や置き屋だった建物、バブル期にスナックなどがあったビルも見学。華やかな面影の一方で、東町と裏町の間を流れる紙漉川沿いにかつて田畑があり、年貢を収めていたとの説明も参加者の関心を引いていた。会社員・青木奈都子さん=寿小赤=は「裏町は初めて。時代を思わせる内容で面白かった」と話していた。