霊峰に「種まき爺さん」 農作業開始告げる雪形

霊峰・御嶽山(3067㍍)に、春の農作業の開始を知らせる雪形「種まき爺さん」が姿を現し始めた。振り向いた姿のスリムな〝見返り爺さん〟で、木曽町の開田高原一帯から観望できる。
地域住民は昔から、雪形がこの形になったら土を耕す、この形になったら田植えをはじめる...というように農作業の目安にしていたという。末川の畑で2日、雪形に見守られながら耕運機を操っていた80代の男性は「陽気にせかされ家族にせかされ、その上、雪形にもせかされて忙しいもんだ」と笑っていた。
木曽おんたけ観光局(木曽町)は5月末まで「御嶽山の雪形を探そう」と題して、山肌を眺めて見つけた雪形の写真を募集している。