教育・子育て

交通事故の再現で恐ろしさ実感 松商高で安全教室

全速力でこいでいた自転車がぶつかり、空中に跳ね上がる運転者

 プロのスタントマンが再現する交通事故を見て、安全への意識を高める自転車交通安全教室が26日、松本市の松商学園高校で開かれた。雨天で会場が体育館となったため、自動車を使った事故の再現はなかったが、自転車同士や自転車と歩行者の事故の実演を見た生徒たちは恐ろしさを実感していた。

 1年生約460人が参加した。全速力で走る自転車が衝突した場合の衝撃力の再現では、運転していた人が空中に跳ね上がり、生徒から驚きの声が上がった。スマートフォンを見ながら自転車を運転して人をひく実演もあり、スタントマンから「自転車も加害者になる。一生後悔することになるから気をつけて」と説明を受けた。
 商業科1年の片桐思凛さん(15)は「事故の怖さを実感した。気をつけたい」と話した。松本市が主催し、自転車に乗る機会が最も多い高校生を対象に年3回開催している。