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安曇節推進保存で新団体 会長に佐伯さん 今夏、新たな歌詞募集

安曇節の振興や継承を目的とした新団体の設立総会

 安曇野市を中心に文化芸術などに携わる住民有志19人が本年度、「安曇節推進保存連絡協議会」を設立した。令和3年度から2年連続で安曇節の新たな歌詞を募り、昨年度末に解散した安曇節作詞実行委員会の取り組みを引き継ぐ。次世代の安曇野に安曇節を伝える保存にも力を注ぐ考えだ。

 穂高会館でこのほど設立総会を開き、会則を決めた後、会長に穂高文化協会会長・佐伯治海さん(87)=穂高=を選出した。
 新たな歌詞募集を含む本年度の事業計画も決めた。7月と8月に新たな歌詞を募集し、9月に選考して10月に発表する。8月5日に穂高公民館で開かれる穂高夏祭り(仮称)で活動をPRする。
 作詞実行委は会員が減少し、将来にわたって安曇節を伝え続けるためには新たな歌詞募集だけでは難しいとして、解散した。新しい連絡協の会員は今のところほぼ安曇野市民だが、今後は市外からも募るという。
 佐伯会長は「安曇節そのものが歌われなくなった。これからを担う子供たちも含めながら組織づくりをしたい」と力を込めた。