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塩尻の広丘原新田で7棟火災 1人の遺体見つかる

焼け跡を調べる警察や消防の関係者。火元とみられる住宅は焼け落ち、跡形もなかった(7日午前10時ころ)

 7日午前4時半すぎ、塩尻市広丘原新田で住宅が燃えていると、近くの住民から119番通報があった。火は周辺の住宅や南側に隣接する原新田生涯学習館に燃え広がり、約4時間後に消し止められた。松本広域消防局によると、この火事で3棟が全焼、1棟が半焼し、3棟の一部が燃えた。焼け跡からは性別不明の1人の遺体が見つかった。

 火事の起きた現場は広丘小学校敷地から南西約70㍍に位置する住宅密集地。早朝の火事に現場は騒然となった。消防車両が並び、消防隊員や消防団員らが消火活動に追われた。
 現場にいた複数の住民によると、火元とみられる住宅から出火した後、南からの強風にあおられ、北側の隣家に延焼した。その後、風向きが変わり、南側の生涯学習館などに燃え移ったという。
 火事現場の近くに住む男性(66)は「火事に気付いた時には(火元とみられる)家全体が炎に包まれ、高さ10㍍くらいの激しい炎が上がっていた。風にあおられ、次々に燃え広がった」と話していた。
 塩尻警察署によると、遺体が見つかった住宅の住民と火事の後、連絡が取れていない。同署は遺体の身元の特定を急いでいる。

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