スポーツ

松本出身の新村駿さん プロゴルファーで飛躍目指す

プロゴルファーとして飛躍を期す新村さん

 松本市出身の新村駿さん(22)が今季、プロゴルファーとしてスタートを切った。日本大学4年生だった昨年、日本プロゴルフ協会(PGA)のプロテストに一発合格、子供の頃からの目標をまず一つ達成した。今後はレギュラーツアー勝利、そして海外挑戦の夢をかなえる覚悟で、5日に始まる今季初戦に向けて意気込んでいる。

 父親の影響で3歳からゴルフを始めた新村さん。寿小学校1年生でゴルフ練習場・アルプスショット(塩尻市広丘郷原)のジュニアスクールに入ると、すぐに頭角を現した。中学からゴルフ部のある中高一貫校の佐久長聖に進学。高校では関東高校ゴルフ選手権の団体戦でベストスコアの「64」をたたき出すなど優勝に貢献し、日大でも日本学生ゴルフ選手権で上位に入るなど実力を高めてきた。
 177㌢、81㌔の筋肉質で、見た目からゴルファーとは思えないほどのアスリート体形。持ち味はドライバーで、平均飛距離は310ヤードと生粋の"飛ばし屋"だ。小学生のときにゴルフと並行して取り組んだ空手では複数回の全国優勝を達成。子供時代から鍛えている体幹や体の強さがゴルフに生かされている。
 一方、昨年はプロテスト後に腰を骨折する大けがを負った。過密日程に加え、オーバーワーク気味の練習がたたった。「体が強く、けがに無縁だった」(新村さん)ため、衝撃も小さくなかった。ただ、その経験をプラスに捉え、プロとして体のケアやコンディショニングの重要性を認識するなど、さらに自覚が高まった。
 今季は下部ツアーに参戦し、来季のレギュラーツアーのシード権獲得を目指す。県内出身でレギュラーツアーに参戦しているのは塚田陽亮選手だけ。「長野はプロが少ないと言われているが、自分が盛り上げていきたい」。人気の女子に比べ、近年の男子は低迷気味だけに「子供の頃に石川遼選手にあこがれた。ジュニア世代にも応援されるような選手になりたい」と力を込める。