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木曽のヒノキでショーケース 上松技専有志が製作 県庁に納品

県民ホールに設置されたショーケースを囲む阿部知事(中央)と上松技専の皆さん

 県産材の魅力や木工技能者の技術力をPRしようと、上松町の上松技術専門校の訓練生有志が「木曽のヒノキの間伐材」で造ったショーケースが完成し、24日に県に引き渡された。県庁の県民ホールに設置し、県に贈られた記念品の展示などに活用する。

 同校木工科の井澤聡一さん(36)、木材造形科の中島渉さん(35)と松岡啓太さん(34)が県庁を訪れ、引き渡し式が開かれた。3人から阿部守一知事に鍵が渡され、展示の「第一号」として、沖縄県との交流連携協定締結の際に記念品として贈られたシーサーが飾られた。
 ショーケースは県の依頼を受け、井澤さんら3人と木工科の柿沼あゆむさん、湯浅泰弘さんの計5人で製作した。高さ1メートル10、幅1メートル20、奥行き60センチで、土台は細かいピースを組み合わせてボリューム感を演出した美しいデザインになっている。
 阿部知事が「出来栄えは何点?」と聞くと3人は「100点」と答え、知事は「素晴らしいショーケース。皆さんは上松技専を巣立つが、修了生の誇りを持って活躍してほしい」と感謝していた。3人は「中に飾る物が主役だけれど、ショーケースも見て県産材の素晴らしさを感じてもらえればうれしい」と話していた。