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図書館への関心 料理から 大桑村 体験講座に10人 テーマ変え定期開催へ

スパイスをテーマにした料理を協力して作る参加者

 大桑村図書館は21日、料理を楽しみながら図書館に関心を寄せてもらう体験型講座「もぐもぐリサーチ」を村役場調理室で初めて開いた。参加者10人は、スパイスをテーマに計6品を作り、テーマにちなんだ講話から図書館利用にも理解を深めた。今後もテーマを変えて定期的に開催する方針だ。

 木曽郡内でランチ販売などを手掛ける地元の金田英里さん(40)が講師を務め、クミンやコリアンダーなど10種類のスパイスを取り上げた。メニューはスパイスチキンカレーやスパイスで野菜を炒め煮するインド料理の「サブジ」などで、参加者は香りを楽しみながら協力して調理した。牧湧馬さん(26)=野尻=は「家ではやらないような調理作業がありいい経験になる」と話していた。
 司書の新井由美さんが図書館について講話をした。スパイスを主題にした本でも内容によって「料理」「薬学」「植物」などに分類され、大桑村図書館では別の棚に並んでいることを紹介。司書は利用者の関心に応じて案内でき、気軽に声をかけてほしいと呼び掛けた。講座の担当者でもある新井さんは「本だけでなく『体験』という情報を提供し、楽しんでもらえる企画として続けていけたら」と話していた。