県道有明大町線(山麓線)バイパス開通式 新しい鼠穴橋渡り初め

県が安曇野市と松川村の境で建設している県道有明大町線(山麓線)のバイパスがほぼ完成し、21日に松川村と現地で開通式が開かれた。穂高川に新しい鼠穴橋が架かり、幅員の狭さと急カーブが解消された。地元選出の国会・県議会議員、関係者らが出席し、開通を盛大に祝った。
松川村で式典が開かれた後、現地でセレモニーが行われた。新しい橋の安全を祈願する神事とテープカットがあり、橋を安曇野市側から松川村側に歩いて渡り初めをした。信濃国松川響岳太鼓・子供会の13人が、勇壮な太鼓演奏でお祝いムードを盛り上げた。
親子4世代の7人で仲良く橋を歩いて渡った松川村南神戸の楜澤頭さん(93)は「夢のよう。観光地を行ったり来たりする車が増えると思う」と開通効果に期待した。生活道路として県道を利用しているという長男の正明さん(60)は「カーブがきつかったので大型車は大変。(バイパスができて)本当によかった」と語った。
改良区間の長さは600メートルで、このうち橋が65メートルを占める。総事業費は8億6500万円。今後も現道接続部分の工事や旧鼠穴橋の撤去を予定する。