政治・経済

塩尻市議選へ前哨戦加速 3月市会閉会 選挙戦は微妙な情勢

市議会閉会で議場を後にする現職議員たち。選挙戦になるかは流動的だ

 塩尻市議会3月定例会が17日に閉会した。4月16日告示の市議会議員選挙まで1カ月を切り、立候補を予定する現職議員たちは表情を引き締め議場を後にした。選挙戦になるかどうかは微妙な情勢だが、立候補予定者は臨戦態勢を整えている。

 現職は12人が立候補を予定する。新人・元職を含めると定数と同じ18人が立候補を表明している。こうした中、大門地区では候補者擁立の模索が続いている。
 3月初旬に新しくリーフレットを作成し、支持者へのあいさつ回りを進める1期目の現職は「選挙戦になる前提で準備している」と話した。別の1期目の現職は閉会直後に決起集会を計画し、「丹念に政策ビラを配り、顔を合わせて政策を訴えていく」と意気込む。市民には「ぜひ選挙で信任してもらいたい」と語る。
 一方、情勢判断に迷い、大量の選挙はがきなどの準備が「無駄にならないだろうか」と悩む議員もいる。今回1900枚のリーフレットを用意し、自筆のメッセージを添えているという中堅議員は「無投票で議員になるのはどうか。市民の審判を仰ぐべき」と話している。統一地方選前半の県議選が一足先の31日に告示され、市議選の前哨戦と時期が重なることから「やりにくい」との声も聞こえる。