政治・経済

塩尻市の公共施設で導入2カ月 キャッシュレス決済利用好調

キャッシュレス決済の端末。えんぱーくでは最も利用が多い

 塩尻市が市役所と市民交流センター・えんぱーくの窓口で、証明書発行手数料などの支払い方法に、クレジットカードや電子マネーによるキャッシュレス決済を導入し2カ月が経過した。えんぱーくでは全支払件数に占めるキャッシュレス決済の比率が25.1%(2月末時点)と好調だ。周知が進めば、さらに比率が上昇するとみられる。

 決済の専用端末は市役所の市民課と税務課の窓口、えんぱーく総合受付にある。
 2月の支払いの取り扱いは全体で2580件あり、キャッシュレス決済比率は前月比1.7ポイント高の11.8%(304件)だった。市民課が前月比0.9ポイント高の9.5%(172件)、税務課が同1.2ポイント高の6.8%(23件)、えんぱーくが同3.9ポイント高の25.1%(109件)となっている。
 えんぱーくでは会議室など施設利用料の支払い受け入れが最も多い。繰り返し利用する人が多く、電子決済は20代~60代と年齢層も幅広い。円滑な会計で利用者の待ち時間が短くなり、「便利だ」との声が多いという。
 社会全体でキャッシュレス化が進む中、市は需要が見込まれる文化施設や今後始まる病後児保育の利用料などに導入を拡大していく方針だ。春の繁忙期を控えることから、市デジタル戦略課は「電子決済の動向を見ていきたい」とする。

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