地域の話題

お城周辺トキメキ空間に 三の丸ビジョン新年度始動 ホコ天など計画案発表

にぎわい創出プロジェクトのプレゼンを聞く参加者

 松本城周辺で新年度に実施される民間主導のにぎわい創出プロジェクトの公開プレゼンテーションが3日、松本市大手4の上土劇場で行われた。市が策定した松本城三の丸エリアビジョンの実現を支援する民間組織「三の丸エリアプラットフォーム」の主催で、六つの界隈の有志団体が発表した。

 大手門跡界隈に位置する六九商店街の関係者らでつくる「六九通り周辺の公共空間・空き店舗等利用検討会」は、一部区間で歩行者天国を行う計画を発表した。工芸や古本などを静かに楽しむエリアとして定着しつつある状況を生かし、歩行者天国の「目印」となる木製ベンチやパラソルを通りに置いて、ゆったり過ごせる空間を定期的に設ける。
 検討会の副リーダー・前田大作さん(47)は「大きなイベントをしなくても歩行者天国があることで自然と人が集まる場所にしたい」と述べた。主催団体の運営委員からは「緩い空気感が商店街に整っていくような気がする」との期待が聞かれた。
 このほか、女鳥羽川の岸辺で使うピクニックセットのレンタルサービスや、「辰巳の庭公園」(大手4)を食堂に見立て、周辺の飲食店の料理を屋外で味わうイベントの計画が発表された。