松本市 週休2日の工事進める 建設業者の働き方改革に

松本市は、市内の建設業者を対象にした「週休2日工事実施に関するアンケート」の調査結果をまとめた。市が発注する公共工事で「週休2日」の導入をどのように考えるかなどを聞く内容で、回答した104社のうち、52%(57社)が「積極的に導入してほしい」と回答した。ただ、天候不順などでの工程のしわ寄せや施工コストが増えることを理由に慎重な意見もあり、市はアンケートを精査して方針を決める。
週休2日工事導入は、建設業の働き方改革や若年者の確保などにつながるとして各自治体で導入が進む。松本市は本格導入を検討する参考にするため、昨年11月にアンケートを行った。
市の入札参加資格と工事格付けを持つ、市内に本店のある工事事業者232社を対象に行った。回答のあった社のうち、週休2日制を導入しているのは36社で、半数近くの51社は4週6休制、6社が週休1日制で、年間休日数を決めている社が複数あった。設問の「週休2日制は必要か」については64社が必要と認識しているが、実際に採用しているのは半分程度だった。
市は本年度、2件の道路工事で「週休2日工事」を試験導入した。従来の工事に比べて工期を15%ほど長くし、設計金額を4%ほど増額して実施した。市契約管財課は「建設業の担い手育成につなげるためにも導入数を増やしたい」とする。本年度の試験導入は道路土木工事だけだったが、市は来年度、建設工事にも週休2日工事の試験導入を予定している。