3年間の思い刻み巣立つ 青峰高で卒業式 素顔の晴れ姿も

県内の県立高校のトップを切って1日、木曽町の木曽青峰高校で本年度の卒業式が行われた。晴れ着をまとった全日制・定時制の132人が保護者や教職員の温かい拍手を背に、3年間を過ごした学びやに別れを告げた。新型コロナウイルス禍で入学直後から制約が多く、非日常が続いた高校生活だったが、知恵と工夫で乗り越えてきた唯一無二の経験を胸に、巣立っていった。
同校では、マスクの着用は卒業生個人の意思に委ねられ、半分ほどの生徒が素顔を見せて式に臨んだ。クラスごとに代表生徒が、栗山嘉章校長から卒業証書を恭しく受け取った。
栗山校長は「3年間のほぼ全てが闘いだったからこそ、得られた知見がある」と努力をたたえ、「学んだこと、学び得なかったことを振り返り、人生の糧としてほしい」とはなむけの言葉を贈った。
卒業生代表の牛丸一真君は、3年間を振り返りながら「何げない普通の日々が大切なものだった。高校で培った経験を発揮して進んでいきたい」と述べた。
式後、卒業生は、各教室からリモートで卒業式の様子を見守った在校生らと昇降口周辺で別れを惜しんだ。花束やプレゼントを受け取ったり、記念撮影をしたりして思い出を刻んでいた。