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映画のチョコ店パルコに 障害者が製造 4月の上映会に合わせ営業

障害者らが製造した色とりどりのチョコレートが並ぶ店頭

 NPO法人・松本シネマセレクトが4月に上映するドキュメンタリー映画「チョコレートな人々」に登場するチョコレート店が今月14日まで、松本パルコ(松本市中央1)で営業している。障害者らが作る「久遠チョコレート」で、ナッツやドライフルーツが入った色とりどりのチョコレートが並ぶ。4月25日~5月1日もパルコに出店する。

 映画は、愛知県豊橋市でバリアフリーの設計に携わっていた夏目浩次さんが、障害者が通常の賃金で働ける職場を目指してチョコレート店を立ち上げ、軌道に乗るまでの19年間を描く。現在は全国に店舗があり、地元の福祉団体がフランチャイズになり、営業する形をとっている。
 パルコに出店したのは、長野市社会事業協会が運営する長野店。店では障害者14人が製造や販売に携わる。酒井千尋店長(37)は「長野店でも最低賃金まではいかないが、工賃を向上でき、働ける実感も持てるようになってきた」と話した。
 映画は、4月16日午前10時半、午後3時半の2回、松本市のMウイングで上映する。前売り、学割1400円。一般当日1800円。パルコのアプリで「よく行くパルコ」に松本パルコを登録し、発行されるクーポンを提示すると1300円になる。問い合わせはシネマセレクト(電話0263・98・4928)へ。