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美しい世界の歌声が松本に響く ザルツブルク合唱団が公演

美しい歌声で観客を魅了したザルツブルク合唱団

 松本市島内の市音楽文化ホールで21日、「ザルツブルク合唱団~未来への歌声~松本公演」(実行委員会主催、市民タイムスなど共催)が開かれた。合唱団は、オーストリアのザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学を中心に、オーディションで選ばれた25カ国約50人の学生で構成。美しい歌声に市民約500人が聞き入った。

 日本のわらべ「ずいずいずっころばし」を編曲した「Zui Zui」など、各国の伝統曲16曲を高らかに歌い上げた。観客は曲調やパンフレットの解説文からそれぞれの国に思いをはせ、歌を通じた世界旅行を楽しんだ。
 松本市内に拠点がある企業などでつくる「まつもとユニバーサルデザイン研究会」が、大阪・関西万博のオーストリアパビリオンでの公演を予定していた合唱団と縁をつなぎ、万博公演に先だって松本公演を企画した。実行委員長の和合治久さん(75)は「モーツァルトの故郷であるザルツブルクと『楽都』松本。今回の公演をきっかけに、二つの国際音楽都市の交流促進と発展につながればうれしい」と話していた。
 関連企画として、市立博物館に22日午後2~5時、万博で展示するモーツァルト愛用のバイオリンを展示する。