2025.5.19 みすず野
毎週金曜日に800回以上連載している「松本・安曇野旬の自然観察」の執筆者3人のうち、那須野雅好さん、中田信好さんが撮影した昆虫写真を展示する「身近な擬態昆虫写真展」を安曇野市の貞享義民記念館で見た。他の物の様子や姿に似せた昆虫の擬態写真が並ぶ◆ナナフシモドキのように見たことのある昆虫もいたがほとんどは初めて見るものばかり。写真のどこに昆虫がいるかを問題にした作品も何点かある。これがなかなか難問◆枯れ葉は落ちると丸くなるが、それに似せたヒメエグリバというガを写真の中から見つける問題。ついに発見できず。その場で答えを見られるが、その説明には「写真の成虫は目のいい小学生が見つけた」とあった。なるほど◆オオヒカゲという地味な色のチョウはよく見かける。羽に大小いくつかの目玉のような模様がある。それは鳥から身を守るためと知った。野鳥は目玉に恐怖心を持つのでこの模様を際立たせているのだと。展示写真は8匹が縦に並ぶ。いくつもの目に見られているようで迫力がある。写真を撮影するのにお二人が費やした膨大な時間。その情熱が、見る人を楽しませてくれる。