松本の中町商店街振興組合が「でっち隊」募る LINE活用し イベントの運営に協力

松本市の中町商店街振興組合(花岡由梨理事長)は、中心市街地の中町通りのイベント時に運営などに協力するボランティアを募っている。従来はつながりのある学生らに個別に依頼してきたが、年代、地域など幅広く中町に興味を持ってもらおうと、通信アプリLINE(ライン)を活用して新たな取り組みを始めた。
個人情報を交換せずにニックネームの登録で情報共有できるLINEのオープンチャットに「中町でっち隊」を開設。月1回の歩行者天国や、松本ぼんぼん、あめ市といった街を挙げての催しで随時協力を呼び掛ける。登録者は参加できるときに応じ、イベントコーナーの設営や片付け、物品販売、来場者対応などを原則無償で担う。
組合員は商店を営んでいるため、イベント時の人手の確保が課題となっていた。資格取得に向けた実習の一環で組合に関わり、でっち隊にも登録した松本大学4年・村瀬莉彩さん(21)は4月のイベントを手伝った。「商店街の皆さんの思いや姿に触れ、お客さんとも交流できるのは大きな学び。松本の良さも感じられる」とやりがいを話す。
組合は、特技などを登録してもらいイベントの企画に生かしたり、組合の検討事項で客観的な意見を求めたりと発展的な活用も構想している。
花岡理事長は「気軽に登録できるツール。つながることで中町を身近に感じ、応援してもらえれば」と願っている。
高校生以下は保護者の同意を得て参加する。