松本で全国5番目の34.0度 5月の観測史上最高

松本地方は11日、晴れて気温が上昇し、松本(松本市沢村)の最高気温は21.0度を観測した。この日全国で5番目に高い値で、平年を9.8度上回った。5月としては明治31(1898)年の統計開始以降、最も高い最高気温の記録となった。
松本市中心街では、半袖半ズボン姿で歩いたり、日傘を差したりする行楽客の姿が見られた。松本城公園では散策の途中に木陰に入って休息を取る人もいた。同公園入り口近く、外堀大通り沿いに置かれた自然木を生かしたベンチには、切り株に生えるコケなどの乾燥予防に水が噴射されており、道行く人たちが近づいて涼む場面が見られた。
最高気温は安曇野市穂高が33.1度、松本市今井が32.4度、松本市奈川が30.9度で、今井と奈川も5月の観測史上最高だった。松本広域消防局によると、熱中症とみられる症状で、90代男性と70代女性が松本市内の病院に搬送された。
長野地方気象台によると、22日の松本は曇りところにより雨。最高気温は28度の見込みとなっている。