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お城きれいにすすはらい 松本で新年迎える準備

お城の軒下や壁のほこりを払い落す管理スタッフら

 松本市の国宝松本城で28日、年末恒例のすす払いとしめ縄の飾り付けが行われた。市職員や管理スタッフら16人が、長さ4~7メートルほどのほうきで天守や門のすすを払って1年間の汚れを落とし、しめ縄を飾り付けて新年を迎える準備をした。
 小雪が舞い、冷え込む中、管理スタッフたちは白い息を吐きながら作業をした。軒下や外壁に付いたほこりやクモの巣を丁寧に取り除いた。その後に市民ボランティアが作った大しめ縄を天守、黒門、太鼓門の順に飾り付けた。
 この日は今年最後の開場日で朝から大勢の観光客が来場し、外国人観光客が作業の様子を物珍しそうに眺めていた。
 松本城管理課によると、本丸庭園には4月1日から12月27日までに98万2714人が入場した。昨年同期は88万5028人で、11%増となった。同課の松岡由香課長は「今年は電子チケットを導入し、待ち時間が大幅に解消した記念すべき1年だった。来年はもっと多くの観光客に使ってもらえるよう積極的にPRしたい」と話していた。