心温まるおせち 高齢者に 朝日村 上松町

1人暮らしの高齢者らに温かい気持ちで新年を迎えてもらおうと、朝日村と上松町の各社会福祉協議会が、住民の協力を受けておせち料理を作り、届けた。
朝日村では27日、年取りのごちそうを詰め合わせた弁当「ふれあい料理」約110個が、1人暮らしの高齢者らの世帯に配布された。
朝からボランティアの女性4人と社協職員が村中央公民館で準備した。手作りした煮しめ、村内の商店から仕入れたブリの照り焼きや頭付きのエビ、飾り切りにしたかまぼこなどを詰め合わせた。彩りよく仕上げながら「いい年になりますように」と願いを込めた。
民生委員から受け取った1人暮らしの女性(77)は「毎年おいしくありがたい。早速お昼に食べたい」と喜んでいた。平成19(2007)年から実施している。
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上松町では28日、「まごころおせち宅配サービス」が行われた。ボランティア約30人が調理・配達で協力し、高齢者ら約50人に彩り豊かな手作りおせちを届けた。
エビの芝煮、黒豆、昆布巻きなどの8品で、町民から提供された赤カブを使ったなますも添えられた。ボランティアスタッフが町健康増進センターに集まり、てきぱきと調理。午後には各戸に届けた。町食生活改善推進協議会長の三並郁代さん(67)=倉本=は「味も見た目もパーフェクト。楽しんで食べてもらえれば」と話していた。
サービスは平成9(1997)年から行なわれている。