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穂高牧の加島さん 県オリジナル米「風さやか」の食味コンテスト 2年連続入賞

ビフ穂高で自身が生産した「風さやか」をPRする加島さん

 県オリジナル米「風さやか」の第4回食味コンテスト(「風さやか」推進協議会主催)で、安曇野市穂高牧の生産者・加島美智代さん(60)が、最高賞(県知事賞)に次ぐ推進協議会会長賞を受けた。昨年は知事賞を受賞しており、2年連続の快挙となった。加島さんは「風さやかのおいしさを、たくさんの人に知ってもらいたい」と意欲を新たにしている。

県内の生産者24人が玄米と精米をセットで出品し、1、2次審査では米粒の形状、成分などを審査した。最終の食味審査は今月14日、安曇野市の堀金公民館で行われた。
 おいしい米ができた秘けつについて、加島さんは「穂高牧の土地と水のよさに尽きる。火山灰土で保湿性がよく、水もおいしい。この地に合っている」と強調する。近年は猛暑が続き「稲が弱らないように水の管理には気を付けてきた」と日々の努力の積み重ねも、結果につながったようだ。
 加島さんは実家が農家だった影響もあり、10年前に「一生できる仕事を」と就農した。現在、40アールで風さやか、30アールでコシヒカリをそれぞれ生産している。
 風さやかは、県農業試験場が開発して平成25(2013)年に品種登録された。県内主力品種のコシヒカリより田植え、収穫の時期が遅く、作業が分散できる利点もあり、徐々に生産量が増えている。
 加島さんは「冷めてもおいしく、お弁当に合っている。味もコシヒカリに引けを取らない」とPRする。加島さんの風さやかは、穂高有明の農産物直売所・ビフ穂高で販売している。