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先生は画面の大学生 南木曽中3年生 オンラインで勉強教わる 名城大が学習支援

タブレットを通しオンラインで名城大の学生に勉強を教わる南木曽中の3年生

 南木曽町と包括連携協定を結ぶ名城大学(名古屋市)の学生有志10人が、南木曽中学校の生徒にオンラインで勉強を教えている。受験を控える3年生への学習支援活動として、協定を結んだ令和2年から毎年実施する。画面越しの「先生」として、本年度は16人の希望者に対し活動する。

 10月から来年2月にかけ、計12回の実施を予定する。放課後に中学校のタブレット端末と通信し、約1時間数学や理科を教える。19日の南木曽中では、画面上で問題を共有し、学生から解き方などの解説を聞いた。
 参加する松下世さんは、9月に初企画された南木曽中での3年生全体と学生との交流会もあり「やり取りにあまり緊張はない。わかりやすくまとめてくれるなどし、勉強に向き合える場になっている」と話した。
 学生たちは関係づくりのため気軽な会話の時間を設けるなど、工夫をしながら取り組みを進める。オンラインで遠隔で教える難しさに口をそろえながら、理工学部1年の中根煌さんは「生徒の皆さんの反応を見ると参加して良かったと思う」と受け止め、人間学部4年の安田朱里さんは「回数を重ねるにつれ学習会での一体感を覚えるようになった」と話し、活動が生徒の学びの支援になることを願っていた。