衆院選長野2区・自民元職 務台氏 次期衆院選不出馬へ 引退は言及せず
10月の衆議院議員選挙・長野2区(松本市、安曇野市、東筑摩郡など)に立候補し、落選した自民党元職の務台俊介氏(68)=安曇野市豊科=は6日、市民タイムスの取材に対し、8日に松本市内で開く衆院選の選対解散式で、集まった支持者に次期衆院選への不出馬の意向を諮る考えを示した。「世代交代した方が議席獲得につながる確率が高まる。バックアップに回りたい」と述べた。
務台氏は平成24(2012)年の衆院選で初当選し、26年に再選した。29年、令和3年は小選挙区で連敗し、いずれも比例で復活したが、今年10月の選挙では小選挙区で敗れ、重複立候補した比例でも復活できなかった。党本部は先月、2回連続して小選挙区で敗れ比例復活した現職を、原則として比例名簿下位に登載する方針を示しており、3連敗を喫した務台氏の去就が注目されていた。
務台氏は落選後から今月6日までに後援会全20支部で会合を開き意見を聞いた。「中山間地の実情を知っている」と続投を求める声の一方、同じ立憲民主党候補との6回の対決にマンネリ化を指摘する声もあったという。
務台氏は政界引退には言及せず「政治活動16年のネットワークがある。何らかの形で政治と接点を持ちたい」と話した。