郷土の伝統芸能、私たちが守る! 松本で子供たちの舞台発表会

郷土伝統の祭りや文化を継承する子供たちの舞台発表会「子どもたちのゆめ舞台」が30日、松本市のまつもと市民芸術館で開かれた。テレビ松本ケーブルビジョンが「地域の宝を再発見し、次世代につなぐ一助に」と創立50周年記念事業として企画した。松本市、塩尻市、山形村から踊りやおはやし、獅子舞や木遣りなど9団体・約160人が出演し、地域に根ざした民俗芸能を力強く披露した。
竹を束ねた楽器・ササラを鳴らしながら輪になって踊る「内田のササラ踊り」や、村を荒らす大獅子と獅子捕りの格闘を表した「奈川獅子」、舞殿と呼ばれる山車を神社に奉納する際に奏でる「上大池諏訪神社祭囃子」などが次々と披露された。子供たちは日頃から、保存会や祭典部の大人たちと稽古を積んでいるという。発表後は舞台上から「祭りを守っていきたい」「後輩たちにつなげていきたい」などと一人ずつ感想を述べ、惜しみない拍手が送られていた。
来賓の赤羽高志・塩尻市教育長は「やる気みなぎる子供たちの姿とそれを支える大人たちの姿をとてもうれしく思う」と話した。
ゆめ舞台の様子は29日にテレビ松本で放映される。