歌い継ごう「ふるさと宗賀」 塩尻・宗賀小 16日の150周年記念式典で斉唱へ

塩尻市の宗賀小学校の魅力をいっぱいに詰めた歌「ふるさと宗賀」が、16日に同校で行われる開校150周年記念式典で歌われる。児童が学校やその周辺で触れるブドウ、ターザンロープ、オニヤンマといった風物を歌詞に織り込み、長く歌い継がれていくことを願って昨年度に作られた。児童が自然に口ずさむようになった歌で、学校の歴史の節目を祝う。
音楽専科の小松葉子教諭が作詞し、夫で県松本養護学校の小松徹郎講師が作曲した。式典では松本交響楽団が伴奏し、集まった人たちみんなで歌う計画だ。
令和4年度に宗賀小に着任した小松教諭が、森を守り、森で遊び、学ぶコミュニティ・スクールの活動に感銘を受けて歌を作ろうと思い立った。新型コロナウイルス禍が明けた昨年度の卒業式で初めて歌った。5年生の川上瑞宙君は「感謝を伝えられる曲。この地域の素晴らしさが感じられる」と話す。
歌の世界に、自然の中で育つ子供たちの学校生活が描かれている。児童会長で6年生の片瀬咲羽さんが「これまでの歴史、これからの歴史が詰まっている。これからの宗賀小の子たちに歌い継いでいってほしい」と期待する歌は、行事で歌われ、1年生が遠足の際に口ずさむなど、すっかり学校になじんだ。
コミュニティ・スクールの活動には、地域の人たちが山林整備などに取り組んでいる「どんぐりプロジェクト♪」が深く関わっている。小松教諭は「自然や人を大事にする人に育ってほしいという願いを込めた。歌い継がれ、仲間が集まったら歌えるようになればいい」と話している。