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時代映す瓦版の歩み紹介 南木曽町民展の特別企画 妻籠・時代行列恒例の配布物

国内外の多様な出来事を取り上げる瓦版が並ぶ特別展の会場

 南木曽町民の多様な作品を並べる第38回町民展(町公民館主催)が26日、南木曽会館で始まる。今年は特別展として、妻籠宿で開かれる時代行列「文化文政風俗絵巻之行列」で毎年来場者に配られる手作りの「瓦版」22枚を展示。歩みを紹介している。30日まで。

 瓦版は行列が始まった昭和43(1968)年から発行され、2回目以降は地元の藤原宗三さんが執筆する。1回~30回に配布された中から飾る。初期は往時の妻籠の様子を伝える内容で、次第に世相を描くようなった変遷をうかがえる。妻籠小学校の閉校やオウム真理教事件、ソ連の崩壊など時代を映す多様なニュースを風刺交じりの鋭い筆致で描く。
 企画した町教育委員会は「長年続く瓦版を、当時に思いをはせながら多くの方に見ていただけたら」と話す。
 町民展では、中学生や地元サークル、福祉施設利用者、個人らが書、手芸、陶芸など多様な力作を出品。なぎそこども園の園児と地元出身の彫刻家・勝野眞言さんが共同で作った造形作品もある。第39回町小学生木工造形コンクール作品展示を同時開催する。
 開催時間は午前9時半~午後7時(最終日は5時)。観覧無料。