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日義小・中学生 絆の合作 窓彩るステンドグラス風 併設校の良さ表現

日義小・中学校の生徒が合同で制作した作品

 木曽町の日義中学校(55人)と小学校(74人)の全校生徒・児童が、ステンドグラス風の作品を合同で作った。両校は併設校だが、子供の減少に伴う町内の3中学校の統合で、令和8年度から中学生は現・木曽町中の校舎に通う予定だ。残された時間を大切に両校のつながりを深めたいと、中学の生徒会役員が中心となり企画した。

 作品は半透明のカラーフィルムを使い、両校の校章や学校入り口に立つ赤門をイメージしたキャラクター・赤門くんなどを取り入れた鮮やかなデザインだ。画用紙24枚を合わせ、窓ガラス5面分にわたる大作を作った。校内の窓に飾り、日が当たると色とりどりに輝いて見える。
 9月28日の中学文化祭の中で、両校の児童生徒が一緒になった縦割り班全8グループで制作した。生徒会が準備した枠に、協力してカラーフィルムを貼った。日義小6年の岩井直登君(11)は、日ごろから交流の機会は多いといい「みんなで一緒に作品を作ることで仲がもっと深まって良かった」と話した。
 文化祭では小中の合同企画が恒例。今年は統合を念頭に長く残るものを作りたいと作品制作を決め、7月下旬ころから準備を始めた。生徒会長の日義中3年・鈴木杏菜さん(14)は「併設校の良さを生かしたことがしたかった。交流が深まればいいし、日義小・中学校にしかできないことがやれたら」と願っていた。
 作品は状態が保たれる限り飾る予定。