力作の書70点 欅の森書道会が40周年展

塩尻市で書道教室を開いている欅の森書道会(樋口玄山会長)の創立40周年を記念した書道展が4日、松本市中央4の市美術館で始まった。30~90代の会員33人による行書や隷書などさまざまな書体で書かれた約70点が展示されている。6日まで。
欅の森書道会は松本出身の書道家・上條信山さんの直弟子の上條素山さんが、昭和60(1985)年に設立した。日々の鍛錬で誠実に書道を追求するという教えに賛同した会員が集まり、毎年の展示会を継続してきた。平成6(1994)年以降、樋口会長が門下生を教えている。
40周年を記念し、上條信山さんと上條素山さんの作品各2点を特別出品した。長年にわたり会の活動に尽力した、ともに塩尻市在住の関澤劔山さん(94)と、遠山天妙さん(82)の2人展を併設し、格調高い作風に触れることができる。
樋口会長は「会員が力を出し切り、熱心さが伝わる作品ばかり。作品と向き合うことで書道の魅力を感じてほしい」と話している。
入場無料。午前9時から午後5時(最終日は午後4時)まで。