御神体を担ぎ縁結び祈願 美ケ原温泉道祖神祭り

松本市里山辺の美ケ原温泉で28日夜、秋恒例の奇祭「美ケ原温泉道祖神祭り」が開かれた。地域住民らが男根をかたどった木製の御神体を担いで温泉街を練り歩き、縁結びや子宝成就を祈願した。
出発地の御母家姫薬師堂で神事をした後、信州大学と松本大学の学生、地元の青年計12人が長さ約1.6メートルの御神体を担いで各旅館を巡った。観光客や地元の女性を御神体に乗せ「オイサ!オイサ!」の威勢の良い声とともに激しく揺り動かした。
御神体に乗った地元のパート職員・岩本真世さん(32)は「初めて体験した。面白かったけれど思ったより揺れた」と驚いていた。
美ケ原温泉旅館協同組合理事の木下敬一さん(50)は「祭りを地域住民がつながる場ににするとともに、観光資源としても考えていきたい」と話していた。