下水道の仕組み、楽しく学ぶ アクアピア安曇野で見学会

安曇野市豊科田沢の県犀川安曇野流域下水道事務所は7日、下水処理場・アクアピア安曇野で「下水処理場見学会2024」を開いた。主に親子連れでにぎわい、普段は見られない施設内部を見学したり建設重機に試乗したり、汚水を浄化する微生物を顕微鏡で観察したりして、下水処理に理解を深めた。
参加者はブロワー棟や水処理棟などを見学しながら、微生物の力で汚水を浄化していることや、最終沈殿池の微生物はポンプで回収されて再び利用されることなどを学んだ。微生物はツリガネムシやエピスティリスなど約20種類あり、顕微鏡で形や動きをじっくり観察した。
豊科東小学校4年生の藤原理心さんは「下水道のことをいっぱい知りたい」とうれしそうに話していた。父親の聡さん(47))は「こういう施設がないと生活できないことを知ってほしい」と話し、親子二人での貴重な機会を楽しんでいた。
9月10日の「下水道の日」に合わせた恒例のイベントで、八町博明所長は「下水道は見えないが、どうやって処理しているのかを理解して適正に使ってほしい」と思いを語っていた。アクアピアの下水汚泥肥料を使って稲の育成試験に取り組んでいる南安曇農業高校の展示もあった。