健康的な朝食 塩尻駅でいかが 構内の飲食店アイマニが週末に朝食メニュー

塩尻市のJR塩尻駅構内で塩尻産ワインと地元食材の料理を味わえる店「アイマニ」で30日、週末に朝食を提供する事業が始まる。「糀福あさごはん」事業とうたい、管理栄養士の矢島しよりさん(34)=宗賀桔梗ケ原=が担当して、地元食材の発酵食品を使った朝ご飯を出す。一日の始まりを応援しつつ、朝食を取る重要性を認識してもらう。
朝食の献立は、ご飯、みそ汁、日替わりの魚か肉の酒かす焼き、ぬか漬けが付き、価格は1000円(税込み)。数百円の追加料金で珍しい青い卵や野菜の小鉢、季節の果実が味わえる。腸内環境を整え健康維持につなげる「腸活」に着目した内容だ。毎週金・土・日曜日の午前7~10時(ラストオーダー9時半)に限定30食を用意する。
朝食事業担当の矢島さんは、ソフトテニスに熱中した高校時代に貧血で体調を崩し、食事の大切さを痛感。松本大学人間健康学部健康栄養学科を卒業後、7月末まで12年間、松本地域の高齢者施設で勤めた。高齢者の栄養プランや献立考案、食材発注や調理も担ってきた。
多忙さを理由に朝食を抜く人も少なくない現状から、心も体も元気に過ごすため、大勢に「朝食を取る大切さを再認識してほしい」と話す。事業名は発酵食品と、矢島さんの実家の果樹園・矢島園(宗賀)の屋号「まるふく」を合わせ、幸せの意味も込めた。母親をみとった経験も踏まえ、自宅で健康で元気に暮らす期間を少しでも長くしたいとの思いも抱く。「家で朝食を取る習慣がつけば一番」と語る。
朝食で使う食材は若宮糀屋(岡谷市)、しばた養鶏(北小野)、矢島園などの品で、アイマニでも販売する予定だ。