台風7号接近で警戒 Uターン前倒す帰省客も

日本の南を北上する強い台風7号は、16日に東日本に接近する恐れがある。県内でも北・中部で16日昼前から夜にかけて雷を伴った激しい雨が降り、風も強まる見込みだ。長野地方気象台は土砂災害などに注意を呼び掛けている。
気象台によると、16日午後6時までに予想される24時間降水量は多い所で、北部が80ミリ、中部が100ミリ、南部が50ミリで、17日にかけて降り続く見込み。予想される最大瞬間風速は中部が25メートル、北・南部が20メートル。
JR東日本とJR東海は、中央東線などで16日に列車の遅れや運休が発生する可能性があるとしている。県営松本空港で定期便を運航するフジドリームエアラインズ(FDA)も遅延や欠航の可能性があるとしている。
お盆休みのUターンラッシュと重なり、JR松本駅では15日、帰りの予定を早める人もいた。帰省先の安曇野市から都内へ帰る大学3年生・東原小春さん(21)は「列車が止まらないか心配だった。台風接近の前に帰路につけてよかった」と話した。神奈川県へ戻る義理の息子を見送った松本市筑摩3の男性(76)は「1日早めたので無事に帰ってほしい」と話した。
松本市梓川梓のリンゴ園で収穫作業をしていた70代男性は「まだ緑色で収穫できない実もある。(台風の進路が)何とかそれてくれれば」と願っていた。