パリ五輪柔道女子52キロ級 塩尻市出身の出口ケリーが初戦敗退 地元のPVで70人が声援
パリ五輪第3日の28日、柔道は男女2階級を行った。女子は52キロ級があり、塩尻市出身でカナダ代表の出口ケリー=日本生命、松商学園高―山梨学院大出=が出場。初戦で涙をのんだものの、地元で開催したパブリックビューイングに大勢が集まり、郷土選手が臨む夢舞台での一戦にエールを送った。
1回戦から登場したケリーは、日本代表の阿部詩(パーク24)と対戦。前回女王の壁は厚く、大外刈りで一本負けした。
第4日の29日も男女2階級があり、女子は57キロ級を行う。ケリーの姉でカナダ代表の出口クリスタ=同=が出場する。
塩尻市の塩尻総合文化センターで開かれたパブリックビューイング(PV)には、市民や出口姉妹が幼少期から通った地元の長野誠心館道場関係者ら約70人が駆け付けた。
ケリー選手が日本の阿部詩選手に果敢に挑む姿に、観覧者から「行け、行け!」と盛んに声援が飛び交った。阿部選手の大外刈りで決着が付くと、敗退を惜しみながらも「よく頑張った」と拍手でケリー選手の健闘をたたえていた。
幼少期からケリー選手の成長を見守ってきた誠心館道場の村山えみよさん(72)は「動きは良かった。五輪の舞台に立ったことが誇りですごいこと」と目を細めた。道場の仲間と応援した竹田慈瑛さん(14)=丘中学校2年=は「勝ちにいく表情だった。負けてしまったけれど、最後まで諦めない姿が格好良かった」と話していた。