山形開村150年で住民に絆 花壇手入れやベンチ手作り

山形村内9団体の連携で村役場東の県道沿いに設けてある「スマイルみどりん 開村150周年記念花壇」に、さまざまな地域住民が携わって盛り上げている。シニアの男性が集う村公民館講座「おやじ塾」は今月中旬、観賞用の木製ベンチを手作りして花壇に設置した。週1回行う花がら摘みや追肥といった花壇の手入れには、9団体の有志のほか、村内の「障害者生活・就労支援・地域交流センターすばる」の利用者や、県シニア大OBのボランティアらが協力し、きれいな花壇になるよう力を合わせている。
花壇は5月中旬に花の苗を植えて開設され、「Y150」の花文字がデザインされている。花が最盛期になる7月を前に観賞用ベンチを探していたところ、おやじ塾が製作を買って出た。60~70代の7人が下竹田にあるコミュニティハウス「ふらっと」で作業し、カラマツ材などでベンチ2台を手作りした。木工が得意な北澤千弘さん(73)=下竹田=が木材を用意。「やりたいことを楽しくやるのがモットー」で、和気あいあいとした雰囲気で作り進めた。設置すると「いいベンチができた」「花壇の雰囲気に合う」と笑い合った。
花壇の手入れは秋口まで週1回のペースで行い、花がら摘み、追肥などを協力して進めている。すばるの職員は「地域の方との交流の場になる。工賃もいただけるので利用者たちの励みになっている」と話す。9団体の中心になる山形村みどりと環境を守る会の百瀬繁寿会長は「皆さんに手入れしてもらうたびにきれいな花壇になる。いろんな人に関わってもらえることがありがたい」と感謝している。