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楽しく学ぶ災害の備え 木祖で親子防災キャンプ

空き缶に米と水を入れ、アルミホイルをかぶせて火にかけると、ほどなくして「ポコポコ」とした音ととも湯気が出てきた

 「親子で防災デイキャンプ」と銘打った体験型イベントが22日、木祖村小木曽のレジャー施設・やぶはら高原こだまの森を会場に開かれた。村教育委員会主催の課外体験授業「すくすく倶楽部」に参加する小学生と保護者約60人が、空き缶を使った飯ごう炊さんに挑戦。災害時に自分たちができることを、アウトドア感覚で楽しみながら考えた。

 空き缶2個を「かまど用」と「鍋用」に使い分け、火を絶やさないように短冊状に切った牛乳パックの「まき」を継ぎ足しながら米を炊き、レトルトのカレーで味わった。缶の底にできた「お焦げ」もおいしく食べた。木曽消防署北分署の署員による講習会もあり、消火器の正しい使い方を教わった参加者は、災害時に役立つ知識を○×クイズで楽しく学んだ。
 村教委と村公民館が初めて開催した。村の担当者は「身の回りの物を使った防災企画を親子で楽しんでもらえた。今後も何らかの形で継続開催を考えたい」と話していた。