教育・子育て

児童有志の波田小アンサンブル 自慢の松林でコンサート計画

真剣に練習する児童ら

 松本市波田小学校(三輪千子校長、829人)の児童有志23人と教員らで構成する音楽グループ「波田小アンサンブル」は7月5日、敷地内の松林でコンサートを開く。児童が中心となってメンバー集めから演奏会の企画、宣伝までを手掛けており、美しい音と声を響かせようと練習に励んでいる。

 19日は会場となる松林で練習をした。児童は立ち位置や司会、演奏までの流れを確認した。バイオリンとピアノ、歌を交えて真剣な表情で繰り返し練習に励んだ。本番では、鈴木鎮一作曲の「キラキラ星変奏曲」と、井上陽水の「少年時代」を披露する。
 昨年11月、バイオリンを習っていることを互いに知った当時5年生の3人が、一緒に学校で演奏したいと教員に申し出て、今年1月に校内でのミニコンサートを実現させた。会場に入り切らないほどの盛況だったことから、新たにメンバーを募ったところ、他学年の児童や教員も加わって、3月に卒業生のための演奏会を開催、「波田小アンサンブル」を結成した。
 今回はより多くの児童や教職員に聴いてもらいたいと、会場を屋外の松林に移した。市の特別天然記念物に指定され、学校のシンボルでもある松林に、全校児童が親しめるようにという狙いもある。立ち上げメンバーで6年生の川澄咲心さん(12)と美心さん(12)の姉妹は「皆と学校で演奏できてうれしい。すてきだったと言われるコンサートにしたい」と話していた。